今回は、中国人へ贈ってはいけないタブーな贈り物からおすすめの贈り物など、中国人へのギフトマナーについてご紹介していきます。
昨今の日本では、観光客や留学生など中国人と触れ合う機会も増えたのではないでしょうか。
しかし、違う国の人々ということで、文化や習慣が違います。そのため、どういったものを贈れば喜んでくれるのか、またはどういったものは贈ってはならないのかを予め把握しておくことが大切です。
中国の方々と円滑に付き合うためにもぜひ参考にしてみてください!
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贈ってはいけないギフト
中国人にギフトを贈る際にタブーと言われているものがあります。
それらを贈ってしまうと、関係が悪化する可能性があるので注意しましょう。
靴
中国では、恋人や友人など親しい間柄同士で靴を贈ると、相手がその靴を履いてどこかにいってしまうという考え方があります。
そのため、あまり親密でない場合は気にする必要はありませんが、彼氏/彼女や仲の良い友人など、一定以上親密な関係の場合は気をつけましょう。
また、他にも靴のプレゼントには「厄介払い」という意味合いもあるため注意が必要です。
財布
中国人のお金に対する考え方は日本人とはまるで違います。
まず財布は、「財運」の元なので、そもそもプレゼントととして贈ること自体が縁起が悪くタブーとされています。
また、財布を贈る行為がお金の管理ができていない人と見られているとして、腹を立てて怒らせてしまう可能性があるため注意しましょう。
置時計
これは日本人がやってしまいがちなタブーなので注意が必要です。
中国において、置時計を贈るということは、死者を弔うという意味があります。
また、時計を贈るという言葉の発音が「死を弔う」や「終わり=絶好」を意味する単語と同じため縁起が良くないとされています。
そのため、存命の人物に置時計を贈るのは避けた方が良いでしょう。
ハンカチ
中国でハンカチの贈り物は、あまりイメージの良い物ではありません。
なぜなら、ハンカチは涙を拭くものであり、別れや悲しみを連想させてしまうからです。
必ずしもタブーではありませんが、相手によっては不快なさせてしまう可能性があるため気をつけましょう。
緑色/白色の帽子
帽子をプレゼントしようと考えている方は、帽子の色にも注意しましょう。
中国で緑色の帽子を被るということは「浮気や不倫をされた人」という意味になるとされています。
そのため、緑色の帽子のプレゼントはとても失礼な贈り物になってしまうため気をつけましょう。特に恋人や夫婦間での贈り物としてはNGです。
また、白色は死を連想させることから、縁起が悪く白色の帽子もタブーとされています。
傘
中国で傘を贈る行為は、縁起が悪いとされています。それは傘という単語の発音に理由があります。
傘は中国語でサンといいます。これは、離れるやバラバラになる散(サン)と同じため、傘を贈る行為は「私から離れて欲しい」と言った意味合いとして捉えられてしまうかもしれません。
親しい関係の方にはもちろん、ビジネスで関わっている方などへ誤解されてしまわないよう傘のプレゼントは避けた方が良いです。
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ギフトマナーや国民性の違い
続いて、中国でのギフトマナーや国民性/習慣の違いについてご紹介していきます。
個別に渡すのが基本
日本では、30枚入りのクッキーなどを「皆さんでどうぞ」とお土産やプレゼントを渡すことがあると思いますが、中国ではこれはタブーです。
なぜなら中国では、しっかりと個別包装して、一人ひとりに一つずつプレゼントを渡すというのがマナーになっているからです。
渡す際の習慣の違い
中国と日本とでは、プレゼントの渡し方にも違いがあります。
例えば、日本で贈り物をする際「つまらないものですが〜」と謙遜して贈る方が多いと思いますが、これは中国人にとっては失礼な行為にあたります。
なぜつまらないものを渡すのだろう?と疑問になったり、自分にはつまらないもので十分といった捉え方をされてしまうかもしれません。謙虚な姿勢が誤解を生んでしまう可能性があるため気をつけましょう。
また、中国では遠慮をして贈り物はすぐに受け取ってもらえない場合があります。そう言った場合は、「ぜひ」と繰り返してみると良いでしょう。
プレゼントの値札
日本では、プレゼントや贈答品には値札をつけることはタブーとされていますが、中国では値札がついていることは珍しいことではありません。
値札をつけることで「大切なあなたのためにこれだけの金額のプレゼントを用意しました」というメッセージを伝えています。これは積極性のある中国人と日本人の性格の違いでもあります。
また、値札は新品の証であり、中国ではプレゼントに値札がついていても失礼にはならないケースが多いです。
お返しは1.5倍返し
日本では、内祝いなど贈り物のお返しは「半返し」といってお返しの金額は半分ほどが良いとされています。
これは、お相手を立てるためにも相手より高価な物をお返ししないといった意味合いなどがあります。
しかし中国では、いただいた贈り物よりも高価な物を贈る方が良いとされています。そのため、1.5倍から2倍ほどでお返しする方が多いそうです。
ラッピングは赤がおすすめ
多くの中国人にとって「赤色」は縁起が良く特別な色です。
国旗にも使用されている赤色は、厄除けの色であり、おめでたい色でもあります。
そのため、ラッピングをする際や祝儀袋を用意する場合は、赤色のものがおすすめです。
数字へのこだわり
中国では、奇数よりも偶数の方が縁起が良いとされています。その中でも最も良いとされている数字が「8」です。
その理由は、中国での8の発音が「財を成す」という言葉の発音と似ているからだと言われています。
反対に、縁起が悪いとされている数字は「4」です。これは死を連想させることが理由だと言われています。
数字の入った贈り物や詰め合わせギフトを贈る場合は、できる限り「4」に関するものは避けて「8」に関する物を贈ると良いでしょう。
誕生日には麺を食べる
日本では、誕生日にケーキを食べるという習慣がありますが、中国では、誕生日の日に「長寿麺(寿麺)」といって麺を食べる習慣があります。
これは、不老長寿を願いできた習慣だと言われています。
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中国人に贈ると喜ばれるギフト
中国人に贈ってはならないタブーを知ったら、今度はどういったものを贈れば喜んでもらえるのかを確認してみましょう。
金色や赤色のもの
中国では金色のものは幸運を呼び込むものだと言われています。金色の置物などを選んで、プレゼントするのも良いでしょう。
中国では金色だけではなく、赤色も縁起物だとして知られています。赤は中国の色だと考えられていて、国旗にも赤が含まれています。
赤色の贈り物は探せばいろいろあるので、あとはそれぞれの好みにあわせて選んで贈ると良いでしょう。
漆製品
これは縁起物というわけではありませんが、中国人は漆製品が大好きな方が多いです。
中国で人気の商品になりますので、日本独自の漆製品をプレゼントしてあげると喜んでもらえる可能性は高いです。
日本酒
中国では、日本のお酒がブームになっているほど大人気です。
そのため、日本酒をプレゼントするというのも良いでしょう。
日本にしかない、特別なおいしいお酒をプレゼントされれば、きっとお知り合いの中国人との仲も深まっていくでしょう。
日本製の家電/医薬品
中国人旅行客の「爆買い」を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
家電や医薬品など日本製のものは特に人気があります。これは、先進国である日本製に安心感を持っている方が多いからです。
中国製の中にも、もちろん優れた商品はありますが偽物やコピー品が非常に多いです。
しかし日本製のものは、品質が良く、本物が多いため日本製の家電や医薬品(衛生用品)など中国人に好まれています。
せっかく贈り物をするのであれば、日本製の家電やガジェットなどが喜ばれるためおすすめです。
家電量販店やドラックストアでも購入可能ですが、Amazon等でも気軽に購入できるのでぜひチェックしてみてはいかがでしょうか?