今回は、引っ越し祝いや新築祝いの際の熨斗の書き方や水引きのマナーについてご紹介いたします。
転勤や入学、就職など引越しの理由で熨斗(のし)の書き方が変わる場合もあるため、その違いについても書き方のテンプレート画像を使用して丁寧に解説していきます!
また、引越し祝いの相場や縁起の悪いタブーな贈り物についても紹介するのぜひ参考にしてください!
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引越し祝いと新築祝いの違い
引越し祝いも新築祝いもどちらも新居へ引越しする方へのお祝いですが、実は引越し祝いと新築祝いは少し違います。
新築祝いはその名の通り、新たに家を建てた、マイホームを購入した。もしくはオフィスや店舗を新たに建てた方へのお祝いです。
しかし引越し祝いは、賃貸マンション、アパート、借家に引っ越した際のお祝いなので、いわば餞別です。
新築祝いと引越し祝いでは熨斗の書き方も変わってくるため気をつけましょう。後半でご紹介していきます。
熨斗(のし)について
ここからは、引越し祝い・新築祝いの熨斗について解説していきます。
本来、熨斗(のし)とは画像右上の飾りつけのことを指します。
しかし世間一般で言われている熨斗は、贈答品の上にかける熨斗紙のことを指すことが多いです。熨斗はお祝いごとの名目によって熨斗上、熨斗下の書き方、そして水引きの種類が異なるため間違えないようにしましょう。
後半でテンプレートを使用して詳しく解説しますが、引越し祝いや新築祝いの際の表書きは「引っ越し祝い」「お餞別」「御祝」「祝御新築」「新築祝」と記載されることが多いです。
表書きは必ずこれにしなければならないといったような決まりはありませんが、最低限、名目にあった表書きは書かなければなりません。
また、熨斗下は必ず送り主の名前を書きましょう!相手の名前ではありません。
内熨斗と外熨斗の違い
熨斗には、内熨斗(うちのし)と外熨斗(そとのし)の2種類があります。
内のしは、品物に直接熨斗をかける熨斗のことです。その上から包装紙などで包みます。
逆に外熨斗は包装紙などで包まれた品物の上にかける熨斗のことです。
使い分けとして、直接手渡しする場合は表書きが見える外熨斗が良いですが、郵送など自宅に届ける場合は内熨斗がおすすめです。
水引きの種類
水引きとは、熨斗紙に使用される飾り紐のことです。
水引きもお祝いごとの名目によって、結び方が変わります。
左から順に、「結び切り」と「あわじ結び」は繰り返すことのないお祝い事や今回限りのお祝いごとで使用します。(例:結婚祝いなど)
反対に蝶結びは、何度繰り返しても良いお祝い事で使用します。
そのため新築祝いや引っ越し祝いは基本的に何度起きても良いことなので「蝶結び」を使用します。
水引きの色と本数
水引きは結び方だけではなく紐の本数、色の使い分けが必要です。
新築祝い、引っ越し祝いの場合は、5本か7本の水引きを使用しましょう。
また色は紅白のものを選びましょう。黒白や黄白の水引きは弔事で使用するため間違えないようにしてください。
熨斗の書き方をご紹介
最後は、熨斗の書き方をテンプレートの画像を使用してご紹介していきます!
一般的な書き方
最もスタンダードな書き方は、表書きに「御祝」と書く書き方です。
他にも引っ越し祝いの表書きは「御引っ越し祝」「引っ越し祝」「御餞別」新築祝いの表書きは「新築御祝」「祝御新築」「御新築御祝」などがあります。
熨斗下の名前は、相手の名前ではなく自身の名前を記載するようにしましょう。
入学で引っ越しされた方への書き方
大学など入学するために引っ越しされる方には、入学祝い同様「御入学祝」などの表書きがふさわしいです。他には「御祝」「祝入学祝」「ご入学御祝」などが良いでしょう。
就職で引っ越しされた方の書き方
就職で引っ越しされる方の場合は、「祝御就職」などの表書きがおすすめです。
他には、「御祝」「ご就職御祝」「入社御祝」などがおすすめです。
転勤で引っ越しされた方への書き方
転勤で引っ越しをされた方には「御餞別」がふさわしい表書きです。
しかし、目上の方に贈る場合は御餞別だと失礼になるので注意が必要です。
目上の方への表書きには「おはなむけ」や「御礼」「御祝」がおすすめです。
複数人で贈る新築祝いの書き方
複数人で送る場合、熨斗下の名前を横並びに書きます。これを連名と言います。
3人までの場合は横並びで良いですが、4人以上の場合は代表者一名の名前の横(代表者はなしでもOK)に「外一同」や「有志一同」と記載しましょう。
横並びで名前を書くときの注意点として、右側に行けば行くほど地位や職位が高いとされているので正しい順番で書きましょう。同じ立場の場合は五十音順で書きましょう。
夫婦で贈る場合の書き方
ご夫婦で送る場合の連名は、夫の名前を右側。妻の名前を左側に書きましょう。
夫婦の場合、苗字は同じなので苗字は一人分だけでOKです。
家族で送る場合は「家族一同」などがおすすめです。
縁起の悪いタブーな贈り物に注意
引越し祝いや新築祝い、転居祝いなどに共通して相応しくないタブーな贈り物があるため注意が必要です。
それは「火」に関するようなアイテムです。これは火事を連想させるため縁起が悪いとされています。
例えば、おしゃれなアロマキャンドルやストーブなど。また愛煙家の方でも引越し祝いでは灰皿やライターの贈り物は避けましょう。
他にも縁起が悪いわけではありませんが、壁に穴を開けないといけないような壁掛けの時計や絵画などの美術品も新築祝いや引越し祝いには避けた方が良いでしょう。
贈り物の金額相場
引越し祝いや新築祝いの金額相場は3000〜10000円と言われています。友人や会社の同僚、知人の場合は5000円前後が多いそうです。
また、関係性によっても相場の金額は変わります。
兄弟や姉妹、両親、祖父母、親戚などの場合は10000〜50000円前後と言われています。