母の日は、お母さんへ日頃の感謝の気持ちを伝える日です。
今日はそんな、「母の日」の贈り物には熨斗(のし)は必要なのか。(熨斗の水引や書き方について)
また母の日にふさわしくないタブーな贈り物とは何か。
などなど、母の日にまつわるギフトマナーについて解説していきます!
母の日はいつ?
実は毎年、○月○日が母の日と決まっているわけではありません。
日付ではなく、母の日は5月の第2日曜日(2回目の日曜日の日)だと決まっています。
母の日に熨斗は必要か
母の日に熨斗(のし)は必要でしょうか?
実は母の日に明確な決まりはないため、答えは「どちらでも良い」です。
というのも、熨斗は本来、結婚祝いや出産祝いなどのおめでたいお祝いごとの「慶事」やお葬式などのお悔やみごとの「弔事」の際に必要になるものです。
しかし母の日は、日頃の感謝を伝える日なのでどちらにも当てはまりません。
そのためどちらでも良いのです。
しかし今日は、母の日に熨斗を必要とした場合のマナーをご紹介していきます!
【母の日】正しい熨斗の書き方
それでは、初めての方でもわかりやすいように簡単にご紹介していきます。
熨斗には、記載する必要のある場所が2箇所あります。それは「表書き(おもてがき)」と「熨斗下(のしした)」の部分です。
母の日に熨斗をかける場合、表書きは
「母の日」や「感謝」「母の日 御祝」などがおすすめです。
明確な決まりはないため、「お母さんいつもありがとう」など短い文章が表書きでも良いでしょう。
熨斗下の注意点
次は熨斗下の記載する内容です。それは「お母さんの名前」ではありません!
熨斗下には、贈り主の名前を書きましょう。つまりご自身の名前を書きます。
ご兄弟・姉妹など2人以上で贈る際は、代表者1名かもしくは連名(横並び)で贈りましょう。
書くときの注意点
お店やギフトショップを使用する場合は、印字されることが多いですが、ご自身で表書きや熨斗下を書く際は、できるだけ筆か筆ペンを使用します。ボールペンなどの細いペンは使用しないようにしましょう。
内熨斗か外熨斗か
熨斗をかける際は、内熨斗(うちのし)か外熨斗(そとのし)のどちらかになります。
この2つの違いはどこに熨斗をかけるかの違いです。
贈答品に直接熨斗をかけて、その上に包装紙などで包装するのが内熨斗。
反対に贈答品を包装紙などで包装し、その上から熨斗をかけるのが外熨斗です。
内祝いの場合や、宅配で届ける場合は内熨斗が良いですが、直接渡す場合やお祝いの際は外熨斗が良いでしょう。
特に決まりはありませんので、お好きな方を選んでいただいて構いません。
水引のマナー
熨斗をかける際、必ず必要になる「水引」
水引は、熨斗の飾り紐のことです。
水引には、主に「蝶結び」「あわじ結び」「結び切り」の3つがあります。
それぞれに意味がありますが、母の日で熨斗をかける場合は「蝶結び」の水引を選びましょう!
色や本数を選べる場合は、色は紅白(赤白)で、本数は5本か7本のものがおすすめです。
水引の黒白や黄白のものは、葬儀など香典で使用されるものなので選ばないようにしてください。
実際の書き方の例
熨斗の正しい書き方の例を一部ご紹介していきます!
一般的な書き方
上のような状態が、母の日で熨斗をかける場合の最も一般的な書き方です。
「母の日」以外の表書きであれば「感謝」や「御祝 母の日」などがおすすめです。
家族なので名前だけでも良いですが、フルネームだとより丁寧な印象になります。
兄弟姉妹で贈る場合
兄弟や姉妹など2人〜3人で贈る場合は、連名と言って名前を横並びに書きましょう。
家族の場合、苗字は同じなので下の名前だけでOKです。
この時の名前の順番は、年齢の高い方が右側になるように書きます。双子など年齢が同じ場合は、名前の五十音順で書くと良いです。
4人以上で贈る場合
横並びに書いて良いのは、3人までです。
4人以上の場合は、代表者一名か「家族一同」などと書くのがおすすめです。
母の日にタブーな贈り物
母の日といえば、カーネーションの贈り物などのイメージが強いですが、実は相応しくないタブーな贈り物もあります。
多くが古くからの言い伝えや風習、迷信のようなものですが気にされる方がいるのも事実です。一つ一つ解説していきます!
菊の花・白いカーネーション
菊の花は、一般的に「お葬式」や「お供物」の際に使用するため縁起が悪く贈り物としてはふさわしくないと言われています。
また白い花や白いカーネーションも、同じ理由から死者を連想するため注意が必要です。
ハンカチ
ハンカチは、手切れと昔から言われていたため「縁を切る」を連想させます。また涙拭く拭うものから「別れ」を連想させるため贈り物としてはふさわしくないという考え方があります。
しかし、最近ではイニシャル入りのハンカチやかわいいデザインのハンカチは贈り物として人気のため、あまり考えすぎる必要もないのかもしれません。
包丁・ナイフ
料理好きなお母さんへ包丁やナイフなどの刃物類の贈り物を考えている方は、注意が必要です。
刃物類の贈り物には、「切れる」から「縁が切れる」を連想する考え方があります。
また反対に、「魔を切る」と言った縁起が良いと言われる一面もあるため一概には言うことができません。
もし贈る際は、勘違いしてしまわないためにも一言意図を伝えてから贈ると良いです。
櫛(くし)
女性は髪を伸ばしている方が多いため、一見櫛は便利でセンスの良い贈り物に思えますが、実は櫛にはあまり良くない一面もあります。
それは櫛の読み方が「9=苦」と「4=死」の語呂合わせでできていることが理由です。
「4」や「9」は世間一般的にも不吉な数字とされていますが、それは古くから同じで昔、櫛は嫌がらせをするときに使われていた贈り物と言われています。
そのため、風習や迷信を信じるタイプの方には避けた方がよいでしょう。
現金・金券
現金や金券は、縁起面ではありませんが母の日にはふさわしくないと言われています。
母の日は日頃の感謝の想いを伝える日です。そのため現金や金券類は味気なさや感謝の想いが伝わりにくいため避けた方が良いと言われています。
また目上の方へ現金を贈る行為は、失礼になる場合もあるため特に義母の場合などには注意が必要です。
母の日の予算相場
母の日の予算の相場は、3000〜5000円前後だと言われています。
予算の相場に実母と義母で差はほとんどありませんが、実母の方が若干高い傾向にあります。
あくまで、相場ですのでご自身の収入や金銭面の余裕を見比べて贈ると良いでしょう。
おすすめの母の日プレゼント
ここでは何点かピックアップ。
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日頃の感謝の想いを込めて
今日は、母の日に関するマナーについて解説しました。
せっかくの感謝を伝える母の日の贈り物も、縁起の悪い贈り物を贈ってしまったり、水引の種類を間違えると、お母さんの気分を害してしまうかもしれません。
しっかりギフトマナーを守って、是非、日頃の感謝の想いを伝えてください。