結婚祝い、出産祝いなどお祝いごとの際に贈る御祝儀袋。
今日はその御祝儀袋と中袋の種類や書き方、そしてマナーと注意点について今日は解説していきます。
知らなければ、礼儀のない人、失礼な人と思われてしまうかもしれないため、そうならないためにもしっかり知っておきましょう!
御祝儀袋とは?
御祝儀袋とは、結婚祝いや出産祝いなどの慶事のお祝い事でお金を包むための袋のことです。
表書きと言われるところには、お祝い事の名目を書きます。(御結婚御祝や御出産御祝など)
また下半分の熨斗下には、贈り主(ご自身)の名前を書きましょう。相手の名前を書いてしまわないように気をつけてください。
祝儀袋の水引について
水引とは、祝儀袋の飾りに使う飾り紐(帯紐)のことです。
水引には種類があり、それぞれ使い分けする必要があります。名目にあった水引を使用しましょう。
「結び切り」や「あわじ結び」は一度結ぶと解けにくいということから、「2度は繰り返さないでほしいお祝い事」の際に使用します。結婚祝いなどはこの2種の水引になります。
逆に「蝶結び(花結び)」は何度でも簡単に結び直せることから「何度繰り返してもめでたいお祝い事」の際に使用します。例えば出産祝いなどです。
水引を間違えてしまうと、相手に失礼になるので気を付けましょう。
水引の色
水引の色は、主に4つあります。
「紅白(赤白)」「金銀」「黒白」「黄白」です。
「紅白(赤白)」「金銀」の2つはお祝い事で使用しますが、「黒白」「黄白」はお悔やみごとなどで使用するため色も間違えないようにしましょう。
ちなみに御祝儀袋の色は白がおすすめです!
御祝儀袋の価格(金額)について
次は御祝儀袋の価格についてです。
御祝儀袋は、飾り付けやデザインで価格が変わってきます。その際に適当に選んではいけません。
というのも、入れる金額によって御祝儀袋も値段も変わってくるからです。
一般的には、入れる金額の100分の1程度の価格の御祝儀袋を選ぶのが良いとされています。入れる金額と釣り合わない豪華な御祝儀袋は、かえって失礼になるので気を付けましょう。
御祝儀袋の購入場所
御祝儀袋は、文房具店やスーパー百貨店などで販売されています。最近ではコンビニでも売られていることが多いので急に必要になった場合は、近くのお店を探してみてください。
デザインの選択肢を広げたい場合は、デザインの種類が豊富な百貨店や文房具店がおすすめです。
御祝儀袋の表書きの書き方
1名の場合は水引の下に、姓名(フルネーム)を縦書きで書きます。
2人、3人の場合は目上の人間を一番右に書きそのあと隣に並べます。しかし連名も最高で3人までです。
4人以上の場合は代表者の名前を書き、その隣に「外一同」と記載します。
この時、なるべく筆や筆ペン、もしくは太めの黒ペンなどで書きましょう。ボールペンはなるべく避けたほうが良いです。使用する場合は黒色か青色。
折り返しに注意
また御祝儀袋は、折り返しにも注意が必要です。
というのも、祝儀と不祝儀と折り返し方が違うからです。
祝儀の場合は、下側が上に重なるようにします。不祝儀の場合は逆です。
間違えると失礼になるため気をつけましょう。
祝い状やお礼状について
祝い状やお礼状などの際に役立つ手紙のマナーについては以下を参考にしてください!
中袋について
次は「中袋」ついて解説していきます。
中袋(内袋)とは、その名の通り御祝儀袋の中のお札を包む袋のことです。派手で豪華な御祝儀袋とは違い、シンプルな白封筒を使用します。
実際にお金を包む封筒なので、ここでも失礼の無いように書き方などにも注意が必要です。
中袋の書き方
中袋の表には、金額を記載します。下の図の表の◯◯のところに入れる金額を入れます。
例えば1万円なら「金 一万 円」ではなく「金 壱萬 円」となります。
金額の漢数字は以下を参考にしてください。
1万→壱萬
2万→弐萬
3万→参萬
5万→伍萬
7万→漆萬
8万→捌萬
10万→拾萬(壱拾萬)
「円」を「圓」と記載する場合もあります。
そして裏面には、誰が入れたかわかるようにしっかりと名前、そして住所を記載します。
この時もできるだけ筆ペンを使用しましょう。
ちなみに中袋は糊付けしないのが一般的なマナーです!
お金のマナー
包む金額にもマナーがあるので覚えておきましょう。
昔から、割り切れない「奇数」が縁起が良いとされていて「3万円」「5万円」を包むのが一般的です。
偶数は「割り切れ」=「別れ」などの意味を持つため特に結婚祝いなどで偶数はタブーです。
しかし、奇数と偶数にも例外があります。まず奇数である9は「9」=「苦」を連想するため縁起が悪いとされています。逆に偶数である8は「末広がりの八」として縁起が良いとされています。
結婚祝いの際、偶数である「2」もペアであることから縁起が良いとされています!
新札を用意しておきましょう
お祝いごとの際は、必ず「新札」を包みましょう。というのも「今日のためにあらかじめ準備しておきました」という相手への気遣いと礼儀を表すためです。
逆にお悔やみごとの際は、準備していたという姿勢は失礼になるため新札は避けましょう。
お札の入れる向きも大切です!ご祝儀袋の表に肖像画(顔)がくるように入れます。(顔が下向きではなく上向きになるようにしましょう)
しっかりとマナーを守ってお祝いしよう!
今日は、御祝儀袋・中袋の書き方や注意点について解説しました。
正直、マナーや気をつけるポイントが多くめんどくさく感じる方もいると思います。しかし、昔からの相手を思いやり、気遣う素晴らしい風習です。ぜひ、マナーを守って気持ちよくお祝いしてあげてください!
当サイトでは、このほかにもギフトに関するマナーをご紹介していきます!
是非、参考にしてみてください!